iPhoneのSuicaチャージはVISAカードでも可能だった、もちろんApple Watch 2でも使えます
2016/10/27
2016年10月25日にApple Payが始まりました。9月のアップルの発表から、Apple Payについて様々な憶測が飛び交いました。
そのうちの代表的なものがこちらです。
Apple PayではVISAカードは対応しない?
Apple PayでVISAカードを登録した場合、これまでの情報をまとめると、このようになるという認識だったと思います。
店舗ではiDまたはQUICPayとして使える
ウェブやアプリでのApple Pay支払いはできない
Suicaへのチャージができない?
この3つ目がポイントです。実際はそんなことはなく、VISAカードを登録してもSuicaチャージはできました。
iPhoneのSuicaカードは2種類ある
実際にiPhoneでSuicaアプリからSuicaカードを作成してみるとわかります。そこには「無記名」と「記名式」の2つを選ぶところから始まります。
記名式から登録するとVISAカードでもチャージができる
ポイントは「記名式」からSuica発行すること。無記名ではVISAカードからSuicaチャージはできません。
記名式からSuica発行すると、モバイルSuicaの登録に進みます。ここで、どのクレジットカードでSuicaチャージをするかを選びますが、VISAカードでもすんなり登録できるはずです。
あとは、オートチャージを設定したり、エクスプレスカード()として使うことも自由に設定できます。
エクスプレスカードとは、指紋認証やクリックしなくてもかざすだけで改札を通れる機能です。
そして発行したSuicaは、記名式でも無記名でも同じようにかざすだけで改札を通ることができます。
理由はモバイルSuicaだから
なぜVISAカードでSuicaチャージができるかというと、とても簡単です。これはApple PayでなくモバイルSuicaだからです。
Apple PayとモバイルSuicaの違い
Suica発行する最初のステップで、無記名と記名式の2種類がありました。実はこれ、Apple Payでチャージするか、モバイルSuicaでチャージするかを選ぶことだったわけです。
無記名Suica
無記名は、文字どおり個人情報を登録しないSuicaです。
これはApple PayでWalletからチャージするSuicaです。そのため、Apple Payに対応しないVISAではチャージできません。※MasterCardやJCBは可能。
記名式Suica
記名式Suicaは、文字どおり個人情報を登録するSuicaです。どこに登録するかというと、JR東日本が管理するモバイルSuicaです。
モバイルSuicaですから、Androidやガラケーなどのおサイフケータイでしていたチャージと同じことができます。当然VISAカードでのチャージもできます。
モバイルSuicaはApple Payを使っていない
察しのよい人はお気付きかと思います。このモバイルSuicaの登録をするとき、一切 Apple PayやWalletアプリは使わずにSuica発行ができます。
すべてiPhoneのSuicaアプリだけで完結するシステムなのです。「Apple Pay 遂に始まる!」というキャッチコピーとは実は関係がありません。
記名式Suicaのいいこと悪いこと
ここまで見ると、記名式より無記名のほうがなんだかプレミアム感がありますが、記名式は記名式でいいことがあります。
記名式Suicaにするといいことと悪いことは次の通りです。無記名と記名式のどちらが良いかはこのポイントで選択できます。
記名式はJR東日本に個人情報を預けることに。そして利用履歴もJRに見られます
自分のクレジットカードがVISAでも何でも気にせず使える
これまでモバイルSuicaでできていたことがiPhoneでもフル活用できる
Suica利用履歴が取れるため、マネーフォワードやMoneytreeなどの家計簿アプリに自動連携できる
Apple Payのウキウキ感が少しないかも。
どちらを選ぶかは人それぞれですが、マネーフォワードを使っている人にとっては記名式のモバイルSuicaは魅力的でしょう。
iPhoneのモバイルSuicaでできること
最後におさらいです。iPhoneのモバイルSuicaでできることは次の通り。JR東日本が築き上げた機能をフル活用してみてはいかがでしょうか。
- 入金(チャージ)
- オートチャージ設定
- Suicaグリーン券の購入
- モバイルSuica特急券
- 定期券の作成
- 登録クレジットカードの変更
- 利用履歴の確認